心不全に対してβ遮断薬は予後を改善する欠かせない薬剤です。
カルベジロール(アーチスト)、ビソプロロール(メインテート)の2剤が保険適応となっています。2剤の特徴をまとめました。
カルベジロールとビソプロロールの違い
大切なのは①降圧効果 ②β1受容体選択性 ③代謝経路 です。
カルベジロールには筋小胞体からのCaリークの抑制作用があるとされており、ビソプロロールを使用する理由がない場合は、カルベジロールを使用するとよいでしょう。
使用するときの注意
両薬剤とも使用する場合は
・少量から開始し(カルベジロール1.25 mg or 2.5 mg、ビソプロロール0.625 mg or 1.25 mg) 脈拍、血圧の低下に注意する。
・許容できる場合は最大量まで段階的に増量する。
心不全は高齢者が多く、心機能低下している場合も少なくないため、血圧、脈拍に注意して少量から開始し、少量ずつ増量します。