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γ(ガンマ)計算 わかりやすい早見表

γ(ガンマ)計算で投与する薬剤、いちいち計算が面倒ですよね。ドパミン、ドブタミン、ノルアドレナリン、ランジオロール、hANPのγ(ガンマ)計算早見表を作成しました。

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γ計算 早見表

例えばhANPを体重50kgの患者さんに0.025γで投与したい場合は、記載のとおりに溶解した薬剤を1.9ml/hで投与します。ノルアドレナリンを体重50kgの患者さんに0.05γで投与したい場合、記載のとおりに溶解し、0.1γが5.0ml/hなので、半分の2.5ml/hで投与します。

γ計算の式

1γ[µg/kg/min]=0.06×体重÷濃度(mg/ml) [ml/h]


単位からもわかるように1γは1分間に1kgあたり1µgの薬剤を投与するという意味で、カテコラミンなどの厳密な量で投与することが必要な場合はγを用います。実際に投与するときには[ml/h]に変換しなければなりません。

今日の本

研修医必携!ICUで使用する薬剤の溶解方法なども書かれていて、実用的な一冊。


 

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