循環器内科医の本棚

循環器内科医による患者さん、一般内科医、研修医のためのブログ

肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症の抗凝固療法

肺血栓塞栓症(PE)・深部静脈血栓症(DVT)の抗凝固療法についてまとめました。

PE/DVTの経口抗凝固薬

使用される薬剤は表のとおりです。DOACの中でもダビガトランはPE/DVTの適応がありません。

PE/DVTの経口抗凝固薬

初期にヘパリンを使用する場合

初期にヘパリンを使用する場合はAPTTをフォローしながら、下記の表を参考に用量調整を行います。

ヘパリンの用量調整表

ヘパリンから経口抗凝固薬に変更する場合

・ワルファリン:PT-INRが治療域に入った24時間後にヘパリンを終了

・DOAC:ヘパリンを終了してから内服

 

※本記事は「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に
関するガイドライン(2017年改訂版)」を参照して記載しました。